不安がおおきく育ちそうな時に、ローリエの香りを処方!

Laurier

不安の種がおおきく育っているような。そんな時、ありますよね。

で、そういうモードに入ったら、みなさんはどうしますか?

「おっと、いけないポジティブにならなくちゃ」
引き寄せの法則の本とかに、恐れや不安にフォーカスすると、恐れや不安に思っていることが現実になってしまう、なんて、書いてあったし、キモチ切り替えなくちゃ、と焦ったりするかもしれません。

でも、実際、エネルギーが落ちてネガティブな時に、ポジティブな考え、望むことに目を向けるって、案外難しいですね。

「白クマのことを考えないでください!」と言われると、余計に白クマの事を考えてしまう、って、頻例のアレ。

人は、考えてはいけない、って思えば思うほど、そのことを考えてしまうものです。

でも、だから、やっぱり。
こんな時には、思考のベクトルを変える術が、いくつかあればいいですよね。そう、不安や悩みを和らげるクスリ的な、もの、こと。

現状から気を逸らすひとつの術。
ひとつ、「香り」は効果的かな、と。

香りを鼻から吸い込んで、その「香り」の情報が、「脳」に伝わるまでの速さは、何と0.3秒以下!早っ!しかも、嗅覚情報は、他の感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)と違って、脳辺縁系の扁桃体や海馬といった、感情・記憶を司る部分に直接伝わるそうです。いわば、本能直結。「感じる脳」や「記憶の脳」に伝わって、自律神経系に働きかけてくれるので、心身への影響力が大きいわけです。

アロマセラピーが、医療現場で使われているのも納得ですね。

ちなみに、嗅覚以外の視覚、聴覚、触覚、味覚は、視床・大脳新皮質などを経てから大脳辺縁系に情報が伝わるので、「考える脳」が先に働くんですね。

そう香り。気持ちをリセットするアロマオイルなど、あればよいですが、私個人の香り戦術はもっとカンタン!

それは、ローリエの葉っぱ。
そう、ローリエを入れる煮込み料理をするのです。
個人的に、煮込みは比較的、余裕がある時にする料理と位置付けていて、余裕がない時に、まずその余裕を呼び出すために、ローリエの香りを感じてみるわけです。

不安や恐れが膨らんで余裕がない。
余裕がないから、余裕がある時の空気を呼び覚ます、という処方。

出来上がった煮込み料理を食べて、不安や悩みが一気に消滅するわけではありませんが、薄れていくのは間違いなありません。注射のように、即効性はないものの、じんわり効いてくる、私なりの処方。

ネガティブモードの切り替えスイッチに、香り戦術。
好きなあの人が使っている香水、なんてのも、心が色付きそうですね。

 

参考資料:アロマテラピーの教科書/和田文緒(新星出版社)