【チョココロネ】“巻き物”パワーで日々繁栄！
Choco cornet～チョココロネ～
主産国／日本
≪パン言葉≫
≪チョココロネの特徴≫
コロネはコルネとも呼ばれ、巻貝のような円錐形に焼き上げたパンに、チョコクリームを詰め込んだおやつパン。語源はフランス語で「角（つの）」や「角笛」を意味する「Corne（コーヌ）」からという説、また英語でホルンを意味する「Cornet(コルネット)」という説も。
日本生まれとされていますが、その起源も素性も明らかではありません。ただ、昭和24年刊行の「最新各種製パンの秘訣（太洋書院）」に紹介されている「渦巻きパン」の作り方は、まさにコロネそのもの。よって昭和前半には食されていたと思われます。「コロネ」の名前になったのは、製パン業界で円錐形の「コルネ型」と呼ばれる型を使って成形されていたこと、そして、コルネの発音が耳にはコロネの響きに近かったからではないか、とこれ推測。
チョココロネが他のおやつパンと圧倒的に違うのは、あんパンやクリームパンは中身を“先に”投入して一緒に焼き上げるのに対し、コロネは焼き上がったパンに“後から”クリームを投入する工程順序。よって、クリームのフレッシュな美味しさが存分に味わえるのが魅力でもあります。チョコクリームの他、カスタード、ピーナッツクリームを詰めたものも。
チョコレートとしっとり柔らかいパンの甘いコラボレーション。昭和初期、このハイカラの代表食の組み合わせは、豊かさを体感できる贅沢おやつとして、パン屋さんの棚に誇らしく並んでいた姿が思い浮かびます。
チョコクリームとカスタード。ひとつで2度おいしいコルネ。／ロータス（中目黒）
≪パンキャラ≫
豊かな気持ちを誘うパワーフード！
≪チョココロネからのメッセージ≫
昔から巻き物は繁栄を意味する、と伝えられています。これは、大切な文書や絵などは巻き物として保管するということから。おせちの伊達巻、節分の恵方巻など、わたしたちの日常でも馴染み深いですね。で、わたしコロネもいうなればパン界の巻き物。実は、縁起の良いパンであるとも言えるのです。
加えて、チョコレートクリーム。李家幽竹先生著の「幸運食風水（主婦の友社）」によれば、甘い食べ物や飲み物は「金」の気があり、金運体質をサポート。中でも、クリーム系は強力メニューのひとつで、特に午後にいただくと運気を高める、とあります。風水で万物をを現す五行（木・火・土・金・水）のうち、甘くとろみおあるクリームは「金」に属し金運を、チョコレートの苦みは「土」に属し結婚運のアップが期待できるそう。また、時間的には午後1時から5時までが土の時間帯で、気を充実させて、自分の土壌に豊かさを取り込むのに適している、とか。
巻き物+チョコレートクリーム。繁栄するわ、金運があがるわと、ちょっとしたパワーフードではないかしら。しかも、午後に食せばさらにパワーアップするとなれば、試さない手はないですよね。
最近、低迷してるなぁ、という方、もっと繁栄を望む方、是非、わたしをお試しくださいね。
ところで、みなさんは、コロネを食べる時、あたま(太い方）、おしり（とんがりの方）、どちらからですか？
あたまからいけば、最初は質素だけど、最後はたっぷりクリームで締めくくれる。おしりから食べれば、最初にたっぷりクリームを存分に味わえて、最後は食べている間に押し出されたクリームが僅か、もしくはない場合も。そもそも、円錐ではなくて筒だったら、こんな悩みはなかったのに、カタチが円錐だったばかりに究極の選択が強いられてしまうのも、コロネとしてのわたしの宿命。
おたのしみを先に味わうか、後まで取っておくか。小学生のころからたびたび登場する、シンプルな問いですね。これは、好み、考え方に委ねられるので、正解はありません。
ただ、食べるというシーンではなく、枠をもっと広げてみると、その視点の差はおおきく変わってきますね。英気を養うために、“欲しいを先”にするか、ご褒美を得るために、“欲しいを後”にするか、というような。こうなると、人生の問いに近いかもしれません。
人気放送作家でコンサルタントの野呂エイシロウ氏は、マラソン選手が給水所で摂る特性ドリンクは先を走るためのパワーチャージである例をあげ、いい仕事をしたからいいものを与えてあげるのではなく、先にいいものを与えてあげていい仕事ができるようにすべきではないか。（引用 『終わらす技術』野呂エイシロウ 著 フォレスト出版より）と記したりしています。
いい人生を送るために、“欲しい”や“お楽しみ”を先にする、という考えですね。
さて、みなさんはどちらがいいのでしょう？
わたし、コロネとしては、みなさんが満たされる方で味わってもらえれば本望。どちらにしても、繁栄を意味する巻き物として、みなさんをサポートします！
パン言葉とは？
パン言葉、パンキャラは個々のパンの特徴から、筆者の主観により導きだした表現です。
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