【ポン・デ・ケージョ】ヨロコビ脳を誘うラテンの風!


Pão de queijo~ポン・デ・ケージョ~

主産国/ブラジル
Pao_de_queijo01

≪パン言葉≫

シンプル・楽観

≪ポン・デ・ケージョの特徴≫

ポルトガル語でPãoはパン、queijoはチーズの意味。「チーズのパン」ズバリそのままが呼び名となっているパンです。外側がカリッ、内側がモチッ、の食感とチーズの香ばしさが食をそそります。

本場ブラジルでは、ビールのおつまみやコーヒーのおともに欠かせない国民食。家庭ではオリジナルな具や材料にこだわった我が家流を持っていたりしますね。キャッサバ芋のでんぷん(タピオカ粉)※に粉チーズ、卵などを混ぜ、水を加えて練って丸めて焼くだけ。

発酵させないので、生地から作っても20分程度で出来上がります。手抜きをせずとも素早く完成。簡単でおいしいシンプルさ。難しいことを忘れて、楽しい気分になれるパン。食卓にラテンの風を呼び込む存在ともいえそう。


※タピオカ粉の代わりに、米粉やじゃがいもを生地のベースにしたものも出回っています。その場合、風味や食感は素材に委ねられます。本場のそれとはちょっと違います。ミスタードーナツの「ポン・デ・リング」にはタピオカ粉が使用されている様子。


≪パンキャラ≫

気取らないスタイルで緊張を溶かす!
ヨロコビ脳を誘うラテンの天使くん。

≪ポン・デ・ケージョからのメッセージ≫

心配は心配を引き寄せる種。
ヨロコビはヨロコビを引き寄せる種。
ならば、ヨロコビの種を。

わたしは表面がひび割れていて、見るからに「軽そう」って言われたりします。でも、わたしの周りにはいつも人がたくさん寄ってきます。タピオカ粉は材料どうしの絆を強くする特技があって、料理の“とろみ付け”や“つなぎ”としても活躍しているんですよね。人を引き寄せてしまうのは、つなぐチカラが発揮されているのかも。

みんなは、わたしを素手でつまみはじめると、笑ったり、楽しいおしゃべりがはじまるのです。オフタイムを満喫しようとする人はもちろん、さっきまで、ため息をついていたり、疲れたと声にしていたり、怒っていたり、心配ごとに身をやつしていたり、そんな感じの人たちまでもが、です。

飾り気のない丸裸のわたしの姿を見ると、まるで「考えること一時停止」のサインを見たかのよう。皆の表情がゆるんでいくのがわかります。
シンプルで楽観派のわたしを前に、緊張がどんどん溶けていくような。これって、ミラーニューロン※の作用なのではないかしら。

そう、日々、気がかりのこと、たくさんありますね。仕事、人間関係、お金、健康、など。でも、気がかりなことを考えはじまると、頭の中は、もう、そればっかり。気がかりが気がかりを呼び、また違う気がかりへ。こうなったら、明るい方へは行きにくい。。。。

落ち込んだり、クヨクヨしたり、焦ったり。その原因は大概「考えすぎ」状態にあったりします。そんな時は、「考えること一時停止」ボタンをオン!わたしポンデケージョをイメージしてください。あなたの心にラテンの風を全力で吹き込み、ヨロコビ脳を引き出します!さぁ、ひととき、気がかりなことを考えるのを手放して、わたしを味わってみてください。チーズの香ばしい香りも、空腹感、すなわち本能に気を誘いますから、理性で考える難しいことから気をそらすことをお手伝いできます。

一日を過ごす中、なるべく楽観タイムを増やして、楽しい気分で過ごせますように。

※ミラーニューロン
ミラーは鏡でニューロンは細胞。人は目にしたものを脳内に鏡のように映し出して、自分の中で再現する働きがあります。映画やドラマのシーンを観てそれが演技だと解っていても、感情が同調して、笑ったり、涙が溢れたり、スポーツ観戦で自分が出場していなくても、手に汗握って興奮したり。これらを体験している時に活動しているのが、ミラーニューロンです。(参考:ミラーニューロン/ジャコモ ・リゾラッティ 、コラド・シニガリア著 紀伊国屋書店)

パン言葉とは?
パン言葉、パンキャラは個々のパンの特徴から、筆者の主観により導きだした表現です。
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