【ライ麦パン】現状を信頼して自分を育てる堅実くん
Rye bread~ライ麦パン~
≪パン言葉≫
≪ライ麦パンの特徴≫
フランス語でseigle(セーグル)、ドイツ語でRoggen(ロッゲン)。よって、フランス系のお店ではパン・ド・セーグルの名で、ドイツ系のお店では、ロッゲンブロートとか、ロッゲンミッシュブロートとか、ライ麦と小麦との配合パーセンテージによって名づけられていたりします(▼※MEMO)。ふくらみにくく、重量感に満ち、湿っぽいニュアンスで舌触りがしっとり。サワー種で発酵させた生地ならば乳酸菌による特有の酸っぱさも。ライ麦比率が多いほどに黒く目が詰まった焼きあがりになって、ふくらみやすい小麦を混ぜると、味わいも色もクセもライトになります。ハム、チーズ、ペーストなど、密度の濃厚な食材、ジャム、バター、はちみつなど甘いトッピングも美味しい組み合わせ。寒冷地でも強く育つ粘り強い穀物であり、食感も粘り強く。食物繊維が豊富で、健康と美容を応援してくれる大地からの贈り物です。
≪パンキャラ≫
現状を信頼して自分を育てる堅実くん
≪ライ麦パンからのメッセージ≫
わたしは、どちらかというと、地味で重たいタイプです。クラスの中にいたら、おもしろ味に欠けるダークサイドにカテゴライズされるかもしれませんが、良い面をあげるなら、浮ついたところがなく堅実。キホン、状況を受け入れ、逃げない粘り強さもあるので、結果、良い状況へと導いていきますし、破滅的状況を免れるようなラッキーも手にしたりします。
だってね、「思い通りがベストとは限らない」のですから。全ては準備が整ってはじめて、その時が祝福を手にするタイミング、とういのがわたしの信条です。例えば、何カ月も前から楽しみにしていた予定が、突発的な用事で行けなくなったり、今回の試験に落ちてしまったり、ということがあるとしましょう。その状況は、残念だけれど、あとになって、実はもっと良いことに繋がっていた、ということも多くあります。楽しみにしていた予定に否定的な意味が潜んでいたり、当日の試験次の試験会場で人生を変える出会いが用意されているのかもしれません。思い通りにならなかった状況は神様がくれたサインだと思っているので、ブーたれたり抗ったりはしないうで、状況に委ねていく、という選択をします。
ライ麦は寒くてもきちんと育ちます。気前よく膨らまずとも栄養をどっしり束ね、どんな状況や環境でも力がぶれない存在は何よりの励みなのです。
一見、問題に思えることも、実は祝福を手にするための粋なタイミング合わせ。パズルを完成させるには、パーツをはめていく順番がありますし、どこかはずれたまま完成させようとすれば、結局は全て崩れてしまいます。人生はスカスカな施工ではなく密度濃い状態でゆるぎなく仕上げたいですね。そう、ライ麦パンのように。
≪MEMO≫
ドイツパンは、その配合によって、ライ麦、小麦、穀物の種類の単語をくっつけて名づけられていたりします。
例えば、ライ麦と小麦をミックスしたパンで、ライ麦の含有率が50%以上90%未満のパンはRoggenmischbrot ロッゲンミッシュブロート。
▼ドイツパンの名称のパーツとなる単語たちの一部
Weizen(ヴァイツェン) 小麦
Roggen(ロッゲン) ライ麦
Hafer(ハーファー) カラス麦
Mais(マイス)とうもろこし
Hirse(ヒァゼ)きび
mischung(ミッシュ)ミックスする
▼ドイツパンのキホン規定。
Roggenbrot(ロッゲンブロート)ライ麦90%以上
Roggenmischbrot (ロッゲンミッシュブロート) ライ麦50%以上90%未満
Weizenmischbrot (ヴァイツェンミッシュブロート)小麦50%以上90%未満
Weizenbrot (ヴァイツェンブロート) 小麦90%以上
※お店により規定に限らない、またこだわらないオリジナルなネーミングも良くみかけます。
パン言葉とは?
パン言葉、パンキャラは個々のパンの特徴から、筆者の主観により導きだした表現です。
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