【クロワッサン】優雅な美は儚さもまた魅力！

≪croissant≫

≪パン言葉≫

≪クロワッサンの特徴≫

艶やかな飴色の外壁にくるまれた淡い黄金の層。クロワッサンが登場すると、途端にその場が華やかな雰囲気になり、ご褒美をいただくような”喜び”がわきあがってきます。存在感のある佇まいとリッチな風味。この磨きあげられた贅沢美は、地道な作業を”重ねる”ことによってのみもたらされる恩恵です。パン生地にバターを丁寧に折り込み、伸ばして、寝かせて、折って。伸ばして、寝かせて、折って。そして、また。しっとり柔らかい上質なクラムの優しい口どけ。一触れごとにパラリハラリとはがれ落ちてしまうクラストの繊細。 “喜び”の瞬間はかく儚くも。

≪パンキャラ≫

≪クロワッサンからのメッセージ≫

自分で言うのもなんですが、わたし、世界的にスター的存在です、一応。各国高級ホテルのパティスリーではＶＩＰ席を用意されたりするのも珍しくありません。まぁ、華やかリッチが売りなので、この扱いは当然かもしれませんが。あっ、上から発言に思ってしまいましたか？鼻もちならない、と思ってしまいましたか？だったら、ごめんなさい。何せ、わたし、実は、とても脆くてこわれやすい性質（たち）でして、この優雅なフォルムをこわさないために、セルフイメージを高めて、自分をつくってそこにいる必要もあるんです。そう、モデルみたいに。

でも、皆が憧れる贅沢美は、そのフォルムの完成までにはとっても手間がかかるものです。黄金の月（クロワッサン）は、丁寧な折り込み作業を重ねてた先の集大成。人の心を踊らせる何かをカタチにしようとする場合、多くの場合、それはそれは地味な作業と時間を重ねているのです。ひたすら黄金の月のフォルムに仕上がることを信じて。憧れの輪郭は一瞬にしてならず、です。なので、ステージ上でのスター気取りを多めにみてやってくださいね。

パン言葉：動画版＞＞クロワッサン動画は、テキスト版を詩的かつ私的に表現したものです。食べるを超えて感じるパンへ。

≪パン言葉とは？≫
パン言葉、パンキャラは個々のパンの特徴から、筆者の主観により導きだした表現です。
＞＞詳細へ