【パン・オ・レザン】黄金のぐるぐる渦巻きスタイルで、永遠のエネルギーチャージをしましょ。


Pan aux raisins~パン・オ・レザン~

主産国/フランス600pain_aux_raisins

≪パン言葉≫

前進・永遠

≪パン・オ・レザンの特徴≫

Pain aux raisins(レーズン入りパン)。名前はいたってシンプルですが、カスタードクリームとともにラム酒漬けのレーズンが、切れ目なく渦巻いている姿からして、一目でその贅沢ぶりが見てとれますね。ベースの生地には、バターたっぷりのクロワッサンやブリオッシュとか、ミルクたっぷりのパン・オー・レとかと同じ、あるいはそれらに近い配合のものが使われていますからから、見た目も中身もまるごとリッチです。ショーケースに並べるならば、間違いなく高級棚が選ばれるはず。ひと晩中でも元気に踊れそうな熱量を摂取できるパンであることを、あえて魅力と言っておきましょう。

フランスでは、菓子パンを総称してヴィエノワズリー※と呼びますが、パン・オ・レザンもその代表のひとつ。フランスでは朝食の定番でもあります。

別名エスカルゴ(かたつむり)。前にしか進まないという習性から、フランスでは、前進の証、として、縁起がいい動物と伝えられています。

また、ブドウは、弦を強く伸ばして、房にたくさんの実が成ることから、子孫繁栄や財が集まるとされ、縁起をかつぐ果実と信じられている国も多いようです。

風水学の観点からは、渦巻き柄が、未来に向かって繁栄や永遠を意味する縁起柄とされています。
「渦巻き」×「ブドウ」。
2つの縁起をかけあわせると、明るい未来が待っていそう。前を向いて歩いていく気分にさせてもらえます。艶やかな黄金色で、豊かさが滲みでている感じもありますし、ね。

※ヴィエノワズリー
バターや卵、牛乳、砂糖など、副材料をリッチに配合し、発酵パン生地で焼いた菓子パンの総称。クロワッサン、ブリオッシュはその代表です。Viennoiseries(ヴィエノワズリー)は、仏語で「ウィーンの」の意味。オーストリアのウイーンから伝えられてフランスに根付いた、という経緯から、その呼び名前が定着したといわれています。

≪パンキャラ≫

ブドウ糖が渦巻く黄金のお宝パン。
脳とカラダに素早くエネルギーチャージします!

≪パン・オ・レザンからのメッセージ≫

パン・オ・レザンとして、誇れることは、まず、わたしのチャームポイントというか、シンボルにもなっている、干しブドウのことをお話しなくては。

そもそもブドウの糖分は果糖で、ほとんどがブドウ糖です。ブドウ糖と言えば、疲労回復に欠かせない栄養源。普通の砂糖に比べて、カラダに吸収されやすくて、素早くエネルギーに変わることで知られています。よく体調が悪くて食事ができない時などに、病院でブドウ糖を注射したりしますね。脳も元気にしますから、スポーツ後や仕事や勉強に集中した後の復活エネルギー源としても、効果的です。

ブドウはエネルギーを補給するのにとても優れた果実。それを天日干したブドウとなれば、水分が蒸発した分、栄養分がギュギュっと凝縮されます。特に鉄分、カリウム、カルシウム、リン、などのミネラルが豊富。いわば、活力アップのお宝食材です。干しブドウはラム酒漬けにして材料に使うことが多いですが、それによって、栄養が逃げたりすることもありませんのでご安心を。香りが一層高まり、一緒に巻かれるカスタードクリームと仲良く馴染んで、しっとりした口当たりを提供しますので。

リッチなパン生地に、濃厚な栄養分である干しブドウが渦巻き状にあしらわれているのがわたくしパン・オ・レザンです。

最近、エネルギーが足りてないな、気持ちが後ろ向いちゃってるな、と感じていたら、是非、ぐるぐる渦巻きの黄金パンをイメージしてみてください。それだけでも、前向きになれると思いますよ。実際、脳とカラダに即効でエネルギーチャージをしたい場合は、どちらかのパン屋さんで調達し、食べてくださいね。

パン言葉とは?
パン言葉、パンキャラは個々のパンの特徴から、筆者の主観により導きだした表現です。
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