【シャンピニヨン】置かれた場所で咲く、頼り上手なきのこがモデル!
Champignon~シャンピニヨン~
主産国/フランス
≪パン言葉≫
≪シャンピニヨンの特徴≫
シャンピニヨンは仏語で「きのこ」全般の意味。見た目、まんまで名づけられました。
フランスではパン屋さんの棚にあまり見かけませんが、レストランでサービスされていたりします。
フランスパン生地を、バゲットのような棒状ではなく、自由なフォルムで作るパンを、業界では総じてパン・ファンテジー(Pain Fantaisie)と呼んだりします。フェンテジーは英語のファンタジー。独創性あふれるフランスパンということ。シャンピニヨンもそのひとつ。小さな丸型生地と傘パーツを担う薄平の生地をのせて指で押して合体させて焼成。外皮二重の天辺は、香ばしくパリっとした食感を存分に味わえますし、同時にのびやかで柔らかい中身(クラム)も楽しめます。一つで二度おいしいフランスパンです。
森のきのこといえば、白雪姫で親しみ深いキャラクターでもありますね。パン皿の上にのせられれば思わず微笑んでしまいます。どこからどんな風に食べようか、食べ方にも個性が出る、楽しいパンでもあります。
また、食風水の書によれば、きのこは、自分の土台を固めて、発展していくフードと記されています。幸せな縁をもたらす、とも。軸がぶれている時などは、地に足をつけ、気分が整うかもしれません。パン自体も、コミュニケーションの輪を広げる運気があるとされていますから、きのこ型のパンは、グラウンディングをイメージさせ、好ましい縁へと導くきっかけになってくれるかもしれません。
※フェンテジーは英語のファンタジー。その名の通り独創性あふれるカタチを楽しめるフランスパンです。同じ生地でも、カタチによって皮と中身の配分が異なりますので、よって、食感や触り心地もそれぞれ。同じ素材でも違う存在になれることを教えてくれます。
≪パンキャラ≫
頂いたご縁に留まり続け、置かれた場所で咲いています!
≪シャンピニヨンからのメッセージ≫
生物学的なおはなしになってしまいますが、わたくしのボディモデルとなっている、きのこ類について、ちょっと。きのこ類は光合成色素を持ちません。よって、光合成をしない、というか、できない植物なので、ほかの生物体や有機物の分解によって育てていただいています。「木+の+子」。そもそも、子供というポジション。親要素とか、パトロン系のご加護によって健康が保たれ暮らしが整います。樹木や落ち葉さんには、本当に感謝です。上手に頼って、置かれた場所で咲いていきます。
わたし自身はバゲットと同じ生地素材のパンなので、森でのきのこの暮らしぶりは、厳密には分かりませんが、その愛らしいフォルムを使わせていただいている身なので、そのスピリットは多少受け継がせていただいきたいと、常日頃から思っております。森の生態系の一部として、自然と共存するその姿勢を見習い、常に、頼り上手で皆さまに愛される存在でありたいと。
ところで、シャンピニヨンの語源なのですが、ラテン語の「campus(平原、広場)」に由来していると書に記されています。広々とした平原に生えていたことから、Champignon。きのこは森に生息するという認識が一般的ですが、西洋では平原に生えていたのかもしれませんね。Champignon(シャンピニヨン)と字面が良く似たChampagne(シャンパーニュ)。シャンパーニュ(スパークリングワイン)の産地として有名ですが、こちらも平らな野原を意味します。ジメジメ、というイメージが一蹴、雄大で堂々している姿が目に浮かびます。
参考文献:
・季家幽竹の幸運食風水(主婦の友社)
・ワールド・ワード・ウェブことばの雑学コレクション(研究社)
・インド・ヨーロッパ語族の語源辞典
パン言葉とは?
パン言葉、パンキャラは個々のパンの特徴から、筆者の主観により導きだした表現です。
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