氷の花火・山口小夜子から学ぶキレは創るということ。

山口小夜子
昨年末から観たいと思っていた、山口小夜子さんのドキュメンタリー映画「氷の花火・山口小夜子」をやっと。

ユジク阿佐ヶ谷で、上映されているって知って、すかさずに。

久しぶりのお休み。ユジク阿佐ヶ谷で、上映されていることを知って、すかさずに。

山口小夜子さんは、世界で“東洋の神秘”と称賛されたファッションモデルですが、多くの若者は、知らないかもしれないですね。

1970年代、パリやNYコレクションのモデルとして、一目置かれる存在となって、資生堂の専属モデルとしても活躍していました。
特に「ベネフィーク」というブランドの広告で、独特の世界観を放つ小夜子さんが注目されていたんです。

黒髪におかっぱヘア、するどいアイメイク、新しいファッション。小夜子ワールドのインパクトは、時代を動かしていましたね、確実に。

2007年、57歳で亡くなってしまいましたが、いきなりの訃報に、かなり残念な気持ちになった、その感情を覚えています。中学生時代からの憧れでしたから。

ドキュメンタリー映画は、かつて、山口小夜子さんと仕事でつながっていた、ファッション業界、メディア業界の方へのインタビューによって、蘇ってくる仕事を辿るカタチで構成されていまして。

70年代~80年代の憧れと夢を映し出すクリエイティブの突き抜けて感、本当にエネルギッシュだったな、と改めて思わされました。
華やぎの裏の憂いや孤独もじんわり。

「美しいということは、苦しいこと」
ドキュメンタリーでは、山口さんが、そう、語っていたと伝えています。

服を伝えるという仕事。夢を与えることは、誰よりも集中してそこに入ることなのかもしれないな、と感じました。


キレイは表現。
創りたい、という意志により、創られる。

個人的に、そんな言葉が浮かび上がってきた、時間でした。